アブラキサン (ナブパクリタキセル) 供給問題について 当クリニックとしての声明

がん関連


膵癌の要の標準治療薬ナブパクリタキセル (商品名 アブラキサン) の安定供給が難しくなるニュースが販売元の大鵬薬品工業株式会社からリリース (第一報 8/18) されました。一部の乳癌 (PD-L1陽性 トリプルネガティブ) を除き、ほかのがん腫では代替治療薬がありますが、膵癌患者さんにとっては替えのきかない薬剤で深刻な問題です。当クリニックでも、現在、6人の患者さんが ゲムシタビン+ナブパクリタキセル (GnP) 療法を行っている最中です。治療中の患者さんのアブラキサンについてはなんとか在庫を確保しておりますが、新規導入の患者さんにとっては死活問題です。国(厚労省)、PMDA、大鵬薬品工業株式会社は、情報提供の透明化をはかり、迅速な解決策を示していただきたいと切に願います。 全国がん患者団体連合会(全がん連)からも次のような要望書が各々に提出されています。
http://zenganren.jp/?p=3517&fbclid=IwAR29rYVhwtbFbY1S5EjUEq7xY-uiNK25k9kSeeFodfF8N3CxEVxIMeqm58s
一方で、当分の間、GnP 療法が新規で使用できないことも危惧されます。その場合、GnP 療法から FOLFIRINOX (フォルフィリノックス) 療法を主軸とする流れに変わるでしょう。要するに、各医療機関はこの FOLFIRINOX (フォルフィリノックス) 療法を、 より上手く使いこなしていく必要があります。
 通常の病院を見渡しますと、この FOLFIRINOX (フォルフィリノックス) 療法に不慣れで、扱いに四苦八苦している医師が少なくありません。当クリニックでは 、外来通院でFOLFIRINOX (フォルフィリノックス) 療法を安全に安心して受けることが可能です。下手に扱うと非常に毒性の強い (副作用でつらい) 治療になってしまいますので、治療経験豊富な専門医に診てもらうことをお勧めいたします。

大場 大

大場 大

東京目白クリニック院長 医学博士 外科学・腫瘍学・消化器病学の専門医。大学病院レベルと遜色のない高度な医療が安心して受けられるクリニック診療を実践しています。

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大場 大

大場 大

外科医 腫瘍内科医 医学博士     1999年 金沢大学医学部卒業後、同第二外科、がん研有明病院、東京大学医学部附属病院肝胆膵外科 助教を経て、2019年より順天堂大学医学部肝胆膵外科 非常勤講師を兼任。2021年 「がん・内視鏡・消化器」専門の 東京目白クリニック 院長に就任。これまでになかった社会的意義のある質の高いクリニックを目指す。書籍、メディア掲載、講演、論文業績多数。

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