近藤誠氏の訃報に対するコメント

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220814/k10013770761000.html
「死人に口なし」とは言いますが、近藤誠氏死去のニュースに、いろいろな思いが交錯します。彼のこれまでの功績と数えきれない多くのがん患者さんへの悪影響を鑑みると、圧倒的に後者の方の問題を遺したままと言えるのではないでしょうか。宗教や思想としてではなく、医学として広く流布された彼の言説の非に対し、いまこそ情感抜きに冷静に批判的吟味すべきと考えます。それと同時に単に「売れるから」と彼を担ぎ続けた文藝春秋や小学館のような一流出版社は、公益性を著しく毀損する多くのエビデンスを後世に残しまったことに対し、いまこそ公に謝罪すべきではないでしょうか。最後に、かつて直接対論した者として、近藤氏の悪質な一貫性は、本当に彼個人の本意だったのかいささか疑問も残ります。彼の有能さが、利他のベクトルとして発揮されていたらと思うと心から残念でなりません。

大場 大

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東京目白クリニック院長 医学博士 外科学・腫瘍学・消化器病学の専門医。大学病院レベルと遜色のない高度な医療が安心して受けられるクリニック診療を実践しています。

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大場 大

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外科医 腫瘍内科医 医学博士     1999年 金沢大学医学部卒業後、同第二外科、がん研有明病院、東京大学医学部附属病院肝胆膵外科 助教を経て、2019年より順天堂大学医学部肝胆膵外科 非常勤講師を兼任。2021年 「がん・内視鏡・消化器」専門の 東京目白クリニック 院長に就任。これまでになかった社会的意義のある質の高いクリニックを目指す。書籍、メディア掲載、講演、論文業績多数。

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