https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220814/k10013770761000.html
「死人に口なし」とは言いますが、近藤誠氏死去のニュースに、いろいろな思いが交錯します。近藤氏の築いてこられた功績と数えきれない多くのがん患者さんへの悪影響を鑑みると、圧倒的に後者の方の問題を遺したままと言えるのではないでしょうか。宗教や思想としてではなく、医学として広く流布された近藤氏の言説の非に対し、いまこそ情感抜きに冷静に批判的吟味をすべきと考えます。それと同時に単に「売れるから」と近藤氏を担ぎ続けた文藝春秋や小学館のような一流出版社は、公益性を著しく毀損する多くのエビデンスを後世に残しまったことに対し、いまこそ公に謝罪すべきではないでしょうか。最後に、かつて直接対論した者として、近藤氏の悪質な一貫性は、本当に彼個人の本意だったのかいささか疑問も残ります。近藤氏の有能さが、利他のベクトルとして発揮されていたらと思うと心から残念でなりません。
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